our home part 2 みんなのうち その2 かぞえうた
by
皆上強志
「最後の2駒を上がりにする確率をどのように記憶しているのですか?」という質問がよくあります。
「実は、私は、2駒の上がりの確率を記憶していません。」とお答えすると、びっくりされます。
私の答えは、「私流の数え方があって、そのつど数えたほうが速いのです。」と続きます。
ここでは、初心者の方にもすぐに覚えられる私流の数え方を公開したいと思います。
【ホームページ:http://www.ne.jp/asahi/minack/gammon/ eメール: minack@my.email.ne.jp】
【質問1】
最後の2駒を上がりにする確率を記憶する方法はありますか?
【回答1】
最後の2駒上がりの確率には、実は、公式があります。
最後の2駒のうち、大きいポイントにあるほう(Big)をB、小さいほう(Small)をSとします。
36通りのうち、上がりにできる場合の数は、以下のとおりです。
(7−B)×(7−B)
+2×(7−B)×(B−S)
+(Bゾロ未満で上がれるゾロ目の数)
ちょっとびっくりしましたか。
図で考えると簡単です。
最後の2駒にダイステーブルを重ねたイメージを図で表しますと、
1 | | | | | | |
2 | ◇ | ◇ | ◇ | | ◎ |
|
3 | ◇ | ◇ | ◇ | ◎ | |
|
4 | □ | □ | □ | ◇ | ◇ |
|
5 | □ | □ | □ | ◇ | ◇ |
|
6 | □ | □ | □ | ◇ | ◇ |
|
. | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1
|
のようになります。
□、◇、◎の印をつけた3つの部分に分けて数えるのがコツとなります。
□が(7−B)×(7−B)に相当する部分です。さいころの目が両方ともB以上であれば、上がりにできますね。
□の部分には、上がりには目を2回しか使いませんが、Bゾロ以上のゾロ目が含まれています。
ダイステーブルでは、66から広がっていく正方形になります。図の例では、456の正方形、すなわち3×3=9通りです。
◇は、2×(7−B)×(B−S)に相当する部分です。小さい目が2または3であっても、大きい目が456であれば、上がりにできますね。
ダイステーブルでは、□の正方形に隣り合う2つの長方形の部分です。
図の例では、縦(23)横(654)と縦(456)横(32)の2つの長方形ですから、
2×3+3×2=12通りです。
◎は、ゾロ目を3回以上使えば上がれる場合の数です。ダイステーブルでは、□の対角線から伸びるいくつかの点になります。
この場合の数は、ゾロ目は4回使うというバックギャモン特有のルールから来ていますので、このルールの恩恵を受けられる場合を数えるのです。
図の例では、33 22の2通りです。
以上を合計すると、図の例では、
(7−B)×(7−B)
+2×(7−B)×(B−S)
+(Bゾロ未満で上がれるゾロ目の数)
=(□の数) 9通り
+(◇の数)12通り
+(◎の数) 2通り
= (合計)23通り になります。
以上をまとめますと、まず、後ろの駒の位置Bで□の正方形の大きさが決まり、次に、前の駒の位置Sまで、◇の2つの長方形が伸び、最後に、Bゾロ未満のゾロ目の数を足せば良いのです。
【質問2】
駒が重なっている場合は、どのように数えればよいのでしょうか?
【回答2】
例として、3ポイントに2駒ある場合について考えてみましょう。
1 | | | | | |
|
2 | | | | | ◎ |
|
3 | □ | □ | □ | □ | |
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4 | □ | □ | □ | □ | |
|
5 | □ | □ | □ | □ | |
|
6 | □ | □ | □ | □ | |
|
. | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1
|
B=Sとなって、◇の部分がなくなります。この例では、一目で17通りとわかります。
【質問3】
駒を進める向きが逆の場合は数えにくいと思うのですが?
【回答3】
頭の中で数えやすいようにダイステーブルを変形してしまえば良いのです。
逆方向の例として、○が1ポイントと6ポイントに2駒残している場合の図を示します。
1 | | | | | | ◇
|
2 | | ◎ | | | | ◇
|
3 | | | ◎ | | | ◇
|
4 | | | | ◎ | | ◇
|
5 | | | | | ◎ | ◇
|
6 | ◇ | ◇ | ◇ | ◇ | ◇ | □
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| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6
|
(7−B)×(7−B)
+2×(7−B)×(B−S)
+(Bゾロ未満で上がれるゾロ目の数)
=(□の数) 1通り
+(◇の数)10通り
+(◎の数) 4通り
= (合計)15通り になります。
【続く】
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